この記事の要点
- 【オットーという男】の猫
- 【オットーという男】の原作
- 【オットーという男】のあらすじ
感動する映画を観たくて、今日トム・ハンクスさん主演の「オットーという男」を観てきました♪
【オットーという男】に出てくる猫が、これまた良い演技をするんですよ~♪
そして観ているうちに、この【オットーという男】に出てくる猫って、もしかして奥さんの生まれ変わりなのかもという気持ちになってきました。
オットーという男の猫
【オットーという男】では猫が重要な役割を果たしています。
この猫の名前(本名?)は、ジュメーグルというそうです。
普通、映画とかテレビに出てくる動物の場合は色々な状況を想定して数匹スタンバイさせて撮影しますが、なんとこの【オットーという男】では猫は、このジュメーグル1匹のみ!

たった1匹で映画を撮影したそうです。
芸達者な猫ですね♪
どうやら出演シーンの90%をジュメーグルが演じ、残りはCGで作り上げたようです。
「オットーという男」でこの猫はかなり良い演技してました。
最初は少し怯えたような感じでジッとオットーを見つめていて、オットーが猫をうっとうしく感じて追い返しますが、猫はそれでもめげません。
いつも気がつくとそばにいる感じです。
ついには雪の降る寒い朝、おむかいのおうち(おせっかいなメキシコ人の奥さん・マリソルの家)の庭先で雪の上で寒そうに凍えているのをマリソルが見つけ、オットーを呼びに行き、猫を抱き寄せ手温めてあげるように頼みます。
マリソルは妊娠中なので、万が一猫が病気を持っていたら危険なので、保護してあげたいけれど出来ません。

最初、猫は寒さで雪の中に倒れていたので、かわいそうに凍え死んでしまったのかと思いましたが、違いました!
オットーがどうしても抱き上げることを嫌がったので…たまたま通りかかった近所の人が抱き寄せ、オットーの家に連れて行きます。
「このままオットーの家で飼ってあげて」と2人に言われます。
それでも、やはりオットーは自分の家で飼うのを嫌がったので、その近所の人が自分の家で飼うことに…。
オットーが意地悪だからじゃないんです。
この時、オットーは亡くなった奥さんの元に行くことだけを考えている状況だったからです。加えて心臓肥大という病気も抱えています。
この状況で自分が死んだら猫はまた路頭に迷うことになるからですが、もちろん周りの人達はそんな事情は知りません。
でも、その近所の人は猫アレルギーだったので蕁麻疹が出てしまい、結局オットーが猫を飼うことになりました。

最初は渋々だったけど、次第にオットーは猫に愛着を持ち始めます。
猫と触れ合うことで、少しずつ、かたくなだったオットーの心もほぐれて行くのですが、観ているうちに、この猫はオットーの亡くなった奥さんの生まれ変わりなのでは?と思えてきました。
オットーが寝ていると隣で寝ている猫の手(前足)がオットーの手に触れ、以前横で寝ていた亡くなった妻のことを思い出したりするシーンも印象的でした。
最終的にオットーにとって、猫はとても大切な家族となっていきます。
オットーという男の原作
映画「オットーという男」の原作はスウェーデンの小説「幸せなひとりぼっち(※オーヴェという男)」です。
世界的ベストセラーとなった、スウェーデン人のフレドリック・バックマンさんの小説です。
⇒ 幸せなひとりぼっち
※Amazonで「試し読み」が出来ます。
この原作を元に映画化もされています。
Amazonのプライムで観ることが出来ますよ♪
今回の【オットーという男】では、アメリカが舞台でお向かいに引っ越してきたおせっかいな家族はメキシコ人。
原作ではイラン人の家族です。
もちろん、【オットーという男】と同じく、猫は【幸せなひとりぼっち】でも登場しますよ♪
2016年の映画です。
オットーという男のあらすじ
【オットーという男】をリメイクすることについて、トム・ハンクスさんのインタビュー動画がありました。
あらすじを簡単にお伝えすると、最愛の奥さんがガンで亡くなり、心を閉ざしてしまうオットー。
年齢を重ねるごとに頑固になる人は多いと言います。
オットーの場合も妻を亡くした虚しさに年齢も加わり、より、かたくな感じとなり、周りからも煙たがられます。
職場ではちょっと嫌がらせ的な人事があり、オットーは嫌気が差し会社を辞めてしまいます。
もう生きる希望も意味もなくなって、オットーは自らの人生を終わりにさせ妻の元に行こうとあれこれ試します。
でも、そのたびにお向かいに引っ越してきたマリソルが現れて、計画は失敗。

マリソルはとにかく陽気♪
ちょっとうるさいくらいで、相手が嫌がろうとグイグイと近づいてくるタイプ。
オットーとは真逆の性格で、オットーは嫌がるけど、でも気になって色々手伝ってあげるようになります。
こちらが予告編動画。
オットーは「気難しい老人」、「町内イチの嫌われ者」という表現を映画ではしていました。でも、見ていると、果たしてその表現はあってるのかな?と思うようになりました。
もともと亡くなった奥さんの社交的な性格のお陰で近所付き合いは良好だったので、今でも見かけると優しく挨拶してくれる近所の人(猫アレルギーの人とか)は居ます。
オットーは無愛想にしちゃうけど…。
そして、確かに口うるさく、ルールに厳しく曲がったことが大嫌い。注意したり、なぜちゃんとしないのか強く問いただしたりします。

でも、それって改めて考えると、
どれも普通のルールなんですよね。
ちょっと気をつければ普通に守れる、街の人達がトラブルなく心穏やかに過ごすための当たり前のルールです。
例えば、ごみの分別とか、車を停めちゃいけないところに停めてるとか…。
それを注意するだけでなく、毎朝町内をパトロールして、例えばゴミ捨て場(リサイクルの分別)で間違ったところに適当に入れられていると、都度入れ直しています。
怒鳴るだけじゃないんです。有言実行なんです。

結果的にみんなが気持ちよく過ごせる街づくりのためのルールを「ちゃんと守ろうよ」と言ってるだけなんです。
猫アレルギーということを忘れて、猫を一時預かった近所の人も、毎朝オットーに挨拶してきて本当はオットーのことが好きなんだなって分かります。
ある朝なんか、食事に誘ったりもしていましたよ♪
でも、オットーは頑なすぎて、厳格にルールを守ろうとしすぎるために、なあなあで済ませたい人にとってはうっとうしく思え、煙たがられているように見えました。
そのオットーの閉ざした心を無理やりこじ開ける感じで、ズカズカと入り込んでくるマリソル。
マリソルの夫も、子どもたちもオットーのことが大好きになり、普通に接してくれます。
次第に、オットーの閉ざした心も優しくなり、自分から困っている人達を助けに行ったり、喜ぶようなことをしてあげるようになります。

最後は悲しい結末にはなりましたけど、とても心温まるお話となりました。
ちなみに、オットーの若い時の青年はトム・ハンクスさんの息子さんが演じました。
トム・ハンクスさんの若い頃を演じるのに、「似ていない役者さんだと興ざめになる」ということで息子さんたちを起用する話が出ました。
既に俳優として活躍しているコリン・ハンクスさんやチェット・ハンクスさん…でも、オットーが結婚する年齢の回想シーンでの演技での登場なのに、2人はまだ若すぎるということで、お兄さんのトルーマン・ハンクスさんに白羽の矢がたったのだそうです。
トルーマンさんは実は映画業界には入っているけど裏方の仕事をしていて、今回が俳優デビューとなったそうですよ♪
トルーマンさんは、撮影の仕事をしていて俳優ではないと戸惑ったそうですが、監督がとても気に入り
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是非に!
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となって出演依頼。トルーマンさんを見ていると若かった時のトム・ハンクスさんを思い出すと話している監督のインタビューもありました。

お友達からも、役者の仕事をすることで今後のカメラワークに活かせるのでは?というアドバイスもあり映画に出ることを決めたそうです。
オットーという男のまとめ・感想
「オットーという男」の猫はスキあらばガレージとか家の中に入れてもらおうという雰囲気がありました。

以前家の中に猫に入られて追い出すのに一苦労したことがある私は、入られないように注意して!なんて心の中で思ってしまいました…汗
でも、最終的にオットーの家で猫を飼うことになり、もう何も良いことが無いから命をたとうと考えていたオットーも、守るべきものが出来、次第に猫を受け入れていきます。
マリソルも、本音を言うと私も苦手なタイプだけど、
でもやっぱり人間ってお互い助け合うのが良いし、マリソルのようにグイグイと迫ってきてくれると私も、もう少し社交的になれるかな…とも思ったり。笑
映画を観ていくうちに、少しずつオットーの人となり、奥さんの出会い、どんな大変なことがあったのか、どんな幸せなことがあったのかが少しずつ回想シーンも交えて分かってきて、、、

観終わって、とても心が温かくなる映画でした♪