ヤマモモジャムは、爽やかな酸味と鮮やかな色合いが魅力の季節限定スイーツ。
でも、いざ作ろうとすると、種の処理が大変!

本記事では、そんなヤマモモジャムの「種取り」に悩む方に向けて、手間を減らす下処理のコツや失敗しない作り方をわかりやすく紹介します。
保存方法やおすすめアレンジも合わせてお届けするので、初心者さんも安心してチャレンジできますよ。
ヤマモモジャム作り
ヤマモモは、初夏になると真っ赤に熟して甘酸っぱい香りを放つ果実。
そんなヤマモモを使って作るジャムは、爽やかな酸味と自然な甘さがクセになると人気です。ただ、「種が大きくて処理が面倒…」という声もよく聞きますよね。
そこで今回は、「ヤマモモジャム 種の取り方」でお悩みの方に向けて、手間をグッと減らせるコツや注意点をまとめました。これを読めば、ヤマモモジャム作りのハードルが下がって、季節の手仕事がもっと楽しめるはずです。
ヤマモモジャムとは?
ヤマモモジャムは、ヤマモモの果実をじっくり煮詰めて作る自家製ジャムの一つ。
砂糖を加えて煮るだけのシンプルな工程で、色鮮やかで風味豊かなジャムに仕上がります。パンに塗るのはもちろん、ヨーグルトやアイスに添えるのもおすすめ。
市販ではあまり見かけないため、旬の時期にしか味わえない特別感も魅力です。

作りたては果肉感がしっかりしていて、保存して熟成させると風味がまろやかに。家庭で楽しむ季節の保存食として、年々注目が高まっています。
ヤマモモジャム作りの魅力
ヤマモモジャム作りの一番の魅力は、なんといっても素材の良さを活かせるところ。
余計な添加物を使わず、自分好みの甘さに調整できるのも嬉しいポイントです。
また、煮ている時に広がるヤマモモの香りには癒やされますし、完成後のきれいな赤紫色のジャムを瓶に詰める瞬間は、ちょっとした達成感も。手間がかかるからこそ、完成した時の喜びもひとしおです。
とはいえ、種取りがネックでなかなか手を出せない方も多いかもしれません。
そこで次の章では、よくある悩みと解決策を丁寧に紹介していきます。
種取りの課題
ヤマモモの種取りにおける一般的な方法
ヤマモモの種は大きくて果肉にしっかりと付いているため、手で簡単に取るのは難しいです。

一般的には、果実を一度加熱して柔らかくしてから、裏ごしする方法がよく使われています。
鍋で煮たあと、ざるやこし器を使って果肉と種を分ける流れが一般的ですが、果肉が細かいため、こし器に詰まりやすいのが難点です。
種の取り方に関する悩み
ヤマモモの種取りでよく聞かれるのが、「とにかく手間がかかる」「果肉が無駄になってしまう」「キッチンが汚れやすい」といった悩みです。
特に量が多い場合は時間もかかるため、途中で心が折れてしまうことも。

また、力加減が難しく、強く押しすぎると種がつぶれてしまって、ジャムに苦味が出てしまう場合もあります。
こういったストレスを減らすためには、適切な方法や道具選びが大切です。
種取りのコツと注意点
効率よく種を取るには、まずヤマモモを冷凍してから使うのが一つのコツ。
凍らせることで果肉が柔らかくなり、加熱後に裏ごししやすくなります。
また、裏ごしする際は、目の粗いざるを最初に使い、次に細かいこし器で仕上げることで、詰まりにくくなり、無駄なく果肉を取ることができます。
無理に力を入れず、木べらなどで軽く押しつぶすようにすると、苦味が出にくくなります。
さらに、作業前にエプロンや新聞紙などで周囲をカバーしておくと、後片付けもラクになります。

ちょっとした工夫で、種取りの面倒さはグッと軽減できますよ。
ヤマモモジャムの作り方
必要な材料と道具
ヤマモモジャムを作るには、以下の材料と道具を用意します。
【材料】
・ヤマモモ(できれば完熟のもの)…500g~1kg
・砂糖…ヤマモモの重量の30~50%程度(お好みで調整)
・レモン汁…大さじ1(風味づけと保存性アップのため)
【道具】
・鍋(ホーローやステンレス製がおすすめ)
・木べらまたはシリコンスパチュラ
・ざる、こし器
・保存用の煮沸消毒済み瓶
・おたまやじょうご(瓶詰め用)
道具は特別なものではなく、家にあるもので十分対応できます。
ヤマモモの下処理と種取り方法
まず、ヤマモモは水でやさしく洗い、ゴミや傷んだ実を取り除きます。次に、下処理として一度冷凍するのがおすすめ。凍らせることで果肉が柔らかくなり、加熱した際に裏ごししやすくなります。
冷凍ヤマモモを鍋に入れて、少量の水を加えながら中火でじっくり煮ていきます。果肉が崩れてきたら火を止めて、ざるやこし器で果肉と種を分けましょう。
このとき、木べらでやさしく押し当てるようにすると、果肉を無駄なく取り出せます。力を入れすぎると種がつぶれて苦味が出ることがあるので注意しましょう。
ジャムの作り方と保存方法
種を取り除いた果肉に、あらかじめ計っておいた砂糖とレモン汁を加えて、再び鍋に戻します。中火~弱火でゆっくり煮詰めながら、アクが出てきたらこまめに取り除きましょう。

煮詰める時間はおよそ20~30分ほど。とろみが出てきたら火を止め、熱いうちに煮沸消毒した瓶に詰めてください。
保存は冷蔵で約2週間、長期保存したい場合は密封瓶で脱気処理をして冷暗所に置くと1~3ヶ月程度持ちます。
作ったばかりのフレッシュな味わいと、日が経ってからのまろやかな風味、どちらも楽しめますよ。
失敗しないためのヒント
よくある失敗とその対策
ヤマモモジャム作りでよくある失敗は、「焦がしてしまう」「とろみがつかない」「酸味が強すぎる」など。
特に焦げ付きは鍋底が薄い場合や、火加減を強くしすぎることで起こりやすいです。火は中火~弱火をキープし、こまめにかき混ぜることで防げます。
また、とろみが足りないと感じた場合は、煮詰め時間を少し延ばすか、ペクチンの多い未熟な果実を少し混ぜるのも効果的です。
酸味が気になるときは、砂糖の量をやや多めにして調整するとバランスが取れます。
保存瓶に詰める際は、果肉が熱いうちに瓶詰めするよう、スピーディーな作業を心がけましょう。
保存方法と賞味期限
ヤマモモジャムは、正しく保存することで風味や品質を長く保てます。
冷蔵保存の場合は、密閉できる清潔な瓶に入れ、開封後はできるだけ早めに使い切るのが理想。目安としては2週間以内です。
長期保存したい場合は、煮沸消毒した瓶を使って熱々の状態で詰め、すぐに蓋を閉めて逆さにして自然冷却する「脱気密封」がおすすめ。これで1~3ヶ月ほど保存可能になります。
保存場所は直射日光を避けた涼しい場所にし、開封後は必ず冷蔵庫で保管してください。少しの工夫で、安全に美味しさをキープできます。
人気のレシピとアレンジ
基本レシピとそのバリエーション
基本のヤマモモジャムは、ヤマモモ・砂糖・レモン汁だけのシンプルなレシピですが、ちょっとしたアレンジで味の幅がぐっと広がります。
たとえば、シナモンやクローブなどのスパイスを入れると味わい深い風味にもなります。
また、砂糖の代わりに蜂蜜や甜菜糖を使うことで、よりナチュラルな甘さに仕上げることも可能。ジャムというよりソースのように仕上げて、ドレッシングのベースに使うのもおすすめです。
ヤマモモジャムを使ったおすすめアレンジ
できあがったヤマモモジャムは、そのままパンやヨーグルトに使うだけでなく、いろいろなアレンジが楽しめます。
たとえば、炭酸水で割ってフルーツソーダ風にしたり、チーズケーキにトッピングしたり。ドレッシングに混ぜてサラダにかければ、ちょっと特別感のある一品に早変わりします。
また、焼き菓子のフィリングに使うのも人気。パウンドケーキやマフィンに混ぜ込めば、見た目も味も華やかになります。ひと瓶あるだけで、毎日の食卓がぐっと楽しくなりますよ。
まとめ
* ヤマモモジャムはシンプルな材料で作れる旬の保存食
* 種取りは冷凍&加熱でスムーズに
* 焦げやすさや苦味などの失敗ポイントにも注意が必要
* 保存は冷蔵で2週間、脱気処理すれば1~3ヶ月もOK
* アレンジ次第でドリンクやお菓子にも活用できる

ヤマモモの季節は短いですが、自家製ジャムならそのおいしさを長く楽しめます。
手間も工夫次第で楽しくなるので、ぜひ気負わず試してみてくださいね。