10円玉が必要なときに限って、財布の中には500円玉しかない……。
そんなちょっとした困りごと、意外と多いですよね。子どもの集金やロッカー、自動販売機など、細かい硬貨が必要になる場面は日常にあふれています。
でも、実際に両替しようとすると、方法が限られていたり、手数料がかかったりと悩みのタネになることも。

この記事では、500円玉から10円玉50枚を用意したいときに役立つ9つの手段をわかりやすく紹介します。
ゆうちょATMや郵便局、地域のお店や金融機関、自宅での工夫まで幅広く網羅。
それぞれの特徴や注意点にも触れているので、安心して活用できます。
スマホでも読みやすくまとめているので、スキマ時間にチェックしてみてくださいね。
まず確認!ゆうちょATMで小銭への両替はできる?
ゆうちょ銀行のATMは全国に設置されていて、預け入れや引き出し、残高照会など日常の金融操作に対応しています。
しかし、ATMで「両替だけを目的とした操作」は基本的にできない仕組みになっています。
たとえば、500円玉を入れて10円玉50枚を受け取るといった形式の両替機能は搭載されていません。
これは、ゆうちょに限らず多くの銀行ATMに共通する仕様です。
ただし、ある条件を満たすと、間接的に小銭を得ることができる場合もあります。
ATMでの小銭の取り扱いと制限について
ゆうちょATMでは、一部の機種で硬貨の入出金が可能になっています。
ただし、すべてのATMが硬貨対応しているわけではないため、事前に公式サイトや設置場所の案内で確認しておくと安心です。
実際に試すときの注意点
どうしてもATMで小銭を得たい場合は、口座に入金後、あえて端数のある金額を引き出すという方法があります。
たとえば、510円を預けて10円だけ引き出すと、10円玉が出てくる可能性があるということです。
ただし、これは確実に希望通りの硬貨が得られる方法とは限らず、ATMの仕様や残高状況によって結果が変わることがあります。
また、何度も操作するのは他の利用者の迷惑になることもあるため、状況に配慮した利用が必要です。
郵便局窓口を使った両替の流れとポイント
郵便局の窓口では、ゆうちょ銀行のサービスを通じて、硬貨の両替に対応している場合があります。
ただし、すべての窓口で常に対応しているわけではないため、事前に最寄りの郵便局に確認するのがおすすめです。
また、両替の際には手数料が発生することもあるため、その点も考慮しておくと安心です。
窓口で500円玉を10円玉に交換する手順
1. 両替希望の500円玉を持参します。
2. 窓口で「10円玉50枚に交換したい」と依頼します。
3. 窓口担当者から両替可能かどうか、手数料の有無について説明があります。
4. 指定された手数料がある場合は、それも一緒に支払います。
両替目的のみでの来店には制限がある場合もあるので、口座の有無を聞かれることもあります。

あらかじめ、ゆうちょ口座の通帳やキャッシュカードを持参しておくとスムーズです。
必要な持ち物と事前準備
・本人確認書類(身分証)
・ゆうちょ銀行の通帳またはキャッシュカード(持っていれば)
・両替希望の硬貨
・手数料相当の現金
これらを用意しておくと、当日の手続きがスムーズになります。
こんなときに窓口利用がおすすめ
・どうしても希望の硬貨の枚数が必要なとき
・お店などで確実に対応してもらえない場合
・ATMでうまくいかなかった場合
対応時間や混雑状況によっては待ち時間が発生することもあるので、できるだけ時間に余裕を持って訪れるのがポイントです。
両替手数料に注意!知らないと損する費用とは
郵便局や金融機関で硬貨の両替を行う際には、手数料がかかる場合があります。
無料で対応してもらえると思っていたら、予想外の費用が発生してしまうことも。
特に、2022年以降、ゆうちょ銀行をはじめとした多くの金融機関で硬貨の取り扱いに手数料が導入されたため、事前に確認することが大切です。
ゆうちょ銀行の硬貨取扱手数料(2025年版)
ゆうちょ銀行では、持ち込む硬貨の枚数によって手数料が変わります。
以下の表に、2025年時点での手数料目安をまとめました。
硬貨枚数 | 手数料(税込) |
---|---|
1~50枚 | 無料 |
51~100枚 | 550円 |
101~500枚 | 825円 |
501~1,000枚 | 1,100円 |
1,001枚以上 | 以降500枚ごとに550円追加 |
両替目的で持ち込む場合でも、口座への入金や払戻しなどに伴う場合でも、同じ基準が適用されるケースがあります。
無料で両替できる場合と条件について
少量の硬貨(50枚以内)であれば、多くの窓口で無料で対応してもらえることが一般的です。
ただし、混雑状況や店舗ごとの方針によっては対応できない場合もあります。
また、口座を持っている人が入金目的で持ち込んだ硬貨を出金する流れであれば、実質的に無料で両替できることもあります。
とはいえ、必ずしも希望通りの硬貨が戻ってくるとは限らないため、あらかじめ相談しておくことが大切です。
手数料が発生するかどうか、いつ・どの場面で必要になるかを事前に確認しておくだけで、安心して手続きを進められます。
知っておきたい!500円玉の両替は違法じゃないの?
500円玉を10円玉に両替すること自体は、一般的な日常行為のひとつです。
とはいえ、「お金を細かくしてもらう行為って、もしかして法律的に問題があるのでは?」と気になる方もいるかもしれません。
この章では、両替に関する基本的なルールと注意点を中立的な立場でご紹介します。
金銭授受と「商行為」の線引き
日常生活における硬貨の両替は、基本的に違法とはされていません。
ただし、継続的に手数料を取って両替を行う、あるいは多量の硬貨を営利目的で扱うような場合は「通貨両替業」に該当し、登録が必要となる可能性があります。
そのため、個人が一時的に行う両替は問題にならないケースが多いですが、行き過ぎた利用には注意が必要です。
安全な範囲で両替するための注意点
・営利目的で繰り返さない
・手数料を取らず、あくまで善意での依頼や協力にとどめる
・金融機関や正規の場所で対応をお願いする
こうした点を意識しておけば、両替によってトラブルになるリスクを避けられます。
あくまで日常の中で困ったときに、必要な範囲で利用するのが安心です。
ゆうちょ以外での選択肢|日常の中で両替する工夫
ゆうちょATMや郵便局の窓口が使えない場合でも、身近な場所で両替のチャンスがあることもあります。
この章では、地域のお店や日常の場面でできる、小銭を得るための工夫について紹介します。
ただし、あくまで無理のない範囲で、相手に配慮した対応を心がけることが大切です。
地域のお店にお願いする際のコツ
個人商店や薬局、クリーニング店など、小銭を多く扱う店舗であれば、両替に応じてもらえる可能性があります。
ただし、営業の妨げにならないよう、時間帯や声かけには気をつけましょう。
・混雑していない時間帯を選ぶ
・簡潔に事情を説明する
・迷惑にならないよう短時間で済ませる
こうした配慮をすることで、協力してもらえる可能性が高くなります。
協力してもらいやすい声かけの例
「もし可能であれば、500円玉を10円玉に両替していただけませんか?」
「急ぎで小銭が必要で困っていまして、ご負担にならなければお願いできませんか?」

このように、相手の立場を尊重する表現を使うと、受け入れてもらいやすくなります。
また、あくまでお願いベースでの対応となるため、断られた場合はすぐに引き下がることもマナーのひとつです。
コンビニや自販機で実質的に小銭を得る方法とは?
コンビニや自動販売機は、両替専用の場所ではありませんが、工夫次第で小銭を得る手段として活用できることもあります。
ただし、あくまで買い物を通じて発生するお釣りを利用する形となるため、利用方法には注意が必要です。
「お釣りを使った両替」の具体的な方法
たとえば、コンビニで100円前後のガムや飲み物を購入して、500円玉で支払うことでお釣りとして10円玉を得られる可能性があります。
また、自動販売機でも、対応機種であれば500円玉で購入後に10円玉が戻ってくることがあります。
この方法は、買い物のついでに小銭を手に入れられる点で便利ですが、以下のようなポイントに注意して利用することが大切です。
・お釣りの硬貨は機械や店舗によって異なる
・必ず10円玉が出るとは限らない
・繰り返し行うと迷惑行為と見なされる場合がある
あくまで自己責任!注意点とマナー
このような方法はあくまで「ついで」の活用であり、明確な両替手段ではありません。
そのため、繰り返し利用したり、明らかにお釣り目当ての行動を取ったりすることは避けましょう。
また、店舗の方や他の利用者にとって迷惑と感じられる場合もあるため、節度を持った行動を意識することが大切です。
状況に応じて活用すれば、あくまで補助的な手段として役立つ可能性があります。
自宅でできる簡単な小銭対策【まずはここから】
外出せずに小銭を手に入れたいときは、自宅にあるものを見直してみるのも一つの手です。

意外と気づかないところに、使える硬貨が眠っているかもしれません。
この章では、自宅でできる簡単な小銭対策についてご紹介します。
貯金箱や古い財布の小銭をチェック
昔使っていた財布や、引き出しの奥にある貯金箱を確認してみると、10円玉が見つかることがあります。
特に子ども用の貯金箱や、旅行用に分けていた小銭入れなどは見落としがちです。
家の中にある小銭を再確認するだけでも、目的の枚数がそろうこともあるので、まずは手間をかけずに探してみるのがおすすめです。
家族の協力で意外と集まるかも?
家族がそれぞれ財布に10円玉を持っている場合、協力をお願いすることで必要な枚数が集まることもあります。
「10円玉をできるだけ出してもらって、あとでまとめて戻すね」と伝えれば、協力してもらいやすいです。
特に急ぎの用事があるときなどは、自宅内で完結する方法がもっとも手軽で安心です。
無理に外で両替先を探すよりも、まずは家の中に目を向けてみましょう。
今後困らないために|小銭を増やさない生活習慣
500円玉を10円玉に両替する手間を考えると、そもそも「小銭を増やさない暮らし方」を意識するのもひとつの方法です。
この章では、日常で実践できるちょっとした工夫をご紹介します。
キャッシュレス決済を上手に使う
スマートフォンの普及により、キャッシュレス決済を利用できる場面が増えています。
コンビニやスーパーだけでなく、自販機や一部の飲食店でも対応しているところが多く、小銭のやり取りが不要になります。

現金の使用を減らすだけで、自然と硬貨がたまる頻度も減っていくので、負担も軽くなります。
1,000円札での支払いを意識する
どうしても現金を使う場面では、500円玉を出すよりも1,000円札を使う方が、細かいお釣りを受け取りやすくなります。
このようなちょっとした意識の積み重ねが、小銭に困らない生活につながっていきます。
日常のなかで少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。
困ったときは金融機関への相談が安心
どうしても希望通りの硬貨が必要なときや、他の手段が難しいときは、最寄りの金融機関に相談してみるのも安心な方法のひとつです。
各銀行や信用金庫では、ゆうちょ銀行とは異なる対応をしている場合があるため、事前に問い合わせてみるとスムーズです。
銀行ごとの対応の違いに注意
金融機関によっては、窓口で両替に対応しているところもありますが、その条件はまちまちです。
・口座を持っている人のみ対応可能なケース
・平日のみの対応となっている窓口
・手数料の有無や金額の違い
など、店舗ごとに細かなルールがあるため、ホームページや電話で確認してから来店するのが確実です。
スムーズに対応してもらうための事前準備
金融機関に相談する際は、以下のような準備をしておくと、よりスムーズに進められます。
・本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)
・銀行のキャッシュカードや通帳
・両替したい金額と、希望する硬貨の種類
・手数料がかかる場合に備えて、現金も少し多めに用意
必要な情報をあらかじめ整理して伝えることで、対応してもらいやすくなります。
一人で悩まず、まずは相談してみることが大切です。
まとめ
今回ご紹介した、500円玉を10円玉に両替するための方法をあらためて整理します。
それぞれの手段の特徴を把握したうえで、自分に合った方法を選ぶ参考にしてください。
- ゆうちょATMでは直接的な両替は不可。入金・出金を工夫することで小銭を得られる可能性も。
- 郵便局の窓口では条件付きで両替が可能。事前確認と手数料に注意。
- 手数料は硬貨の枚数に応じて発生。50枚以内なら無料のことが多い。
- 両替行為自体は違法ではないが、営利目的や継続的な交換は避ける。
- 地域のお店にお願いする場合はマナーと配慮を忘れずに。
- コンビニや自販機を利用して、お釣りから小銭を得る工夫も。
- 自宅にある小銭や家族の協力で両替の手間を減らすことも可能。
- 今後のためにキャッシュレスや1,000円札活用の習慣化もおすすめ。
- どうしても必要な場合は金融機関に相談。事前準備がカギ。
硬貨が足りなくて困ったときは、ひとつの手段に頼るよりも、複数の方法を知っておくことが安心につながります。

この記事で紹介した内容が、あなたの日常のちょっとした不便を解消するヒントになれば嬉しいです。