知らないと損する！ボタン電池の種類と用途、長持ちする選び方

ボタン電池は、腕時計やリモコン、電子辞書、補聴器などの小型機器に欠かせないアイテムです。

しかし、「どのサイズを選べばいいのか？」「同じような型番が多くて違いが分からない」と迷った経験はありませんか？

また、電池の種類によって電圧や用途が異なり、間違ったものを選ぶと機器の動作に影響を与えることもあります。

さらに、ボタン電池にはリチウム電池・アルカリ電池・酸化銀電池などさまざまな種類があり、それぞれ特性や適した用途が異なります。

本記事では、ボタン電池のサイズの測り方、記号や品番の読み解き方、機器ごとのおすすめ電池、寿命を伸ばすポイント、そして正しい廃棄方法について詳しく解説します。

パナソニックの人気電池「CR2032」の特徴や、長期間保存した電池のチェック方法、充電式ボタン電池の選び方など、実用的な情報も網羅。

この記事を読めば、ボタン電池についての疑問が解消され、迷わず適切な電池を選べるようになるでしょう。ぜひ最後までご覧ください！

ボタン電池のサイズがわからない時の対処法
ボタン電池のサイズ一覧
ボタン電池の形状とサイズ
パナソニックのボタン電池の特徴
ボタン電池の仕様と選び方
ボタン電池の使用推奨期限の理解
ボタン電池の回収方法と注意点
ボタン電池の充電と充電池
ボタン電池の記号と品番の読み方
まとめ

ボタン電池のサイズがわからない時の対処法

ボタン電池のサイズ表を確認する

ボタン電池にはさまざまな種類があり、型番ごとにサイズが異なります。サイズがわからない場合は、まずボタン電池のサイズ表を確認しましょう。

メーカーの公式サイトや電池販売店のホームページには、一般的なボタン電池の型番とサイズが一覧で掲載されています。

また、「CR2032」や「LR44」などの型番がわかる場合は、インターネットで検索すると、直径や厚さなどの詳細な情報を簡単に見つけることができます。

型番の記載が見つからない場合は、以下の方法で測定するのも有効です。

・直径を測る：ノギスや定規を使い、電池の幅を測定する。
・厚さを測る：ボタン電池の高さ（厚み）を測定する。

測定結果とサイズ表を照らし合わせることで、適切な型番の電池を特定できます。

CR規格の意味を理解する

ボタン電池には「CR」や「LR」などの規格があり、それぞれの意味を理解することで適切な電池を選びやすくなります。

CR規格（リチウム電池）
・主に3Vのリチウム電池
・長寿命で放電特性が安定している
例：CR2032、CR2025、CR2016 など

LR規格（アルカリ電池）
・1.5Vのアルカリ電池
・コストが安く、主に小型機器に使用
例：LR44、LR41 など

SR規格（酸化銀電池）
・1.55Vで放電特性が安定
・主に腕時計や医療機器に使用
例：SR626SW、SR621SW など

このように、型番の先頭にあるアルファベットを見るだけで、大まかな特性を把握できます。

腕時計に使えるボタン電池の種類

腕時計に使用されるボタン電池は主に酸化銀電池（SR規格）です。

時計用のボタン電池には「SW（スイープ）」「W（ハイレート）」などの記号がついている場合があります。

・SR626SW（1.55V）：一般的なクォーツ腕時計に使用される
・SR621SW（1.55V）：小型の腕時計に使用される
・SR920SW（1.55V）：高機能な時計に使われることが多い

腕時計に合った電池を選ぶ際には、型番の確認が重要です。

元の電池の型番と同じものを選ぶようにしましょう。また、長期間使用する場合は、高品質なものを選ぶのもポイントです。

以上の方法を活用すれば、ボタン電池のサイズがわからないときでも適切な電池を見つけることができます。

ボタン電池のサイズ一覧

リチウムとアルカリボタン電池の違い

ボタン電池は主にリチウム電池とアルカリ電池に分類され、それぞれ特徴が異なります。

リチウム電池（CR型）
・3Vの電圧を持ち、長寿命
・安定した放電特性があり、電子機器やカメラなどに適している
例：CR2032、CR2025、CR2016

アルカリ電池（LR型）
・1.5Vの電圧でコストが低め
・一般的にリモコンや小型機器に使用される
例：LR44、LR41

代表的なボタン電池の型番

型番	直径 (mm)	厚さ (mm)	電圧	種類
CR2032	20	3.2	3V	リチウム
CR2025	20	2.5	3V	リチウム
CR2016	20	1.6	3V	リチウム
LR44	11.6	5.4	1.5V	アルカリ
LR41	7.9	3.6	1.5V	アルカリ
SR626SW	6.8	2.6	1.55V	酸化銀
SR621SW	6.8	2.1	1.55V	酸化銀
SR920SW	9.5	2.0	1.55V	酸化銀

電池サイズの寸法を把握する

ボタン電池の型番には、直径や厚みが含まれています。

例えば、「CR2032」の場合：

・20 = 直径 20mm
・32 = 厚さ 3.2mm

同様に「SR626SW」の場合：

・6.8mm の直径
・2.6mm の厚さ

型番を理解することで、適切な電池を素早く特定できます。

ボタン電池の形状とサイズ

円筒型とコイン型の違いとは

ボタン電池には、大きく分けて円筒型とコイン型の2種類があります。

・円筒型：細長いスティック形状で、主に懐中電灯やカメラに使用される。
・コイン型：薄く平たい形状で、腕時計や電子機器に使用される。

ボタン電池の直径と高さの比較

ボタン電池のサイズは、直径（幅）と高さ（厚み）で決まります。

以下の表で主なボタン電池のサイズを比較できます。

型番	直径 (mm)	厚さ (mm)
CR2032	20	3.2
CR2025	20	2.5
CR2016	20	1.6
LR44	11.6	5.4
LR41	7.9	3.6
SR626SW	6.8	2.6
SR621SW	6.8	2.1
SR920SW	9.5	2.0

どれが自分の機器に適しているか

自分の機器に適したボタン電池を選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。

1. 型番を確認する
・既存の電池に刻印された型番をチェック
・互換性のある型番を調べる

2. 電圧を確認する
・機器が対応している電圧を把握する（例：3VのCR型か、1.5VのLR型か）

3. サイズを確認する
・直径と厚さが合っているか

4. 用途に応じた選択
・腕時計なら酸化銀電池（SR型）
・リモコンや電子機器ならアルカリ電池（LR型）
・長持ちさせたいならリチウム電池（CR型）

このように選ぶことで、最適なボタン電池を見つけることができます。

パナソニックのボタン電池の特徴

パナソニックで人気のCR2032

パナソニックのCR2032は、ボタン電池の中でも特に人気が高いモデルです。

高いエネルギー密度を持ち、長寿命で安定した電圧供給が可能なため、リモコンや自動車のキー、電子機器など幅広い用途で使用されています。

使用推奨期限とその重要性

ボタン電池には使用推奨期限が設定されており、パナソニックのリチウム電池も例外ではありません。

適切な期限内に使用することで、安定した性能を発揮し、電池の液漏れリスクを低減できます。

・保存時の推奨期限：通常5～10年程度
・使用期限の確認：パッケージや本体に記載
・古い電池の交換：期限を過ぎた電池は早めに交換

パナソニックのリチウム電池一覧

型番	直径 (mm)	厚さ (mm)	電圧	代表的な用途
CR2032	20	3.2	3V	自動車キー、体温計、リモコン
CR2025	20	2.5	3V	電子辞書、体脂肪計
CR2016	20	1.6	3V	LEDライト、玩具
CR2450	24.5	5.0	3V	ワイヤレスセンサー、スマートウォッチ
CR1220	12	2.0	3V	電卓、電子カード

パナソニックのボタン電池は、高い品質と信頼性を誇り、多くの電子機器で採用されています。用途に応じて適切な電池を選び、機器の性能を最大限に引き出しましょう。

ボタン電池の仕様と選び方

ボタン電池はさまざまな機器で使用されるため、正しい選び方を理解することが重要です。

電圧や電流の特性を把握し、用途に適した電池を選ぶことで、機器の性能を最大限に引き出すことができます。

電圧と電流の計算方法

ボタン電池を選ぶ際に、電圧と電流の理解が必要です。

一般的なボタン電池には、リチウム電池（3V）やアルカリ電池（1.5V）、酸化銀電池（1.55V）などの種類があります。

・電圧（V）: 電池の出力電圧。機器が指定する電圧に適したものを選ぶ必要があります。
・電流（mAh）: バッテリーの容量を示し、mAh（ミリアンペアアワー）で表されます。
・消費電流の計算: 例えば、機器が1.5Vで100mAの消費電流を必要とする場合、

\[ 使用可能時間 (h) = バッテリー容量 (mAh) ÷ 消費電流 (mA) \]

という計算式で予測できます。

機器別おすすめボタン電池

異なる機器には、適したボタン電池の種類があります。以下の表を参考に、適切な電池を選びましょう。

機器の種類	推奨電池型番	特徴
腕時計	SR626SW, SR920SW	安定した電圧が求められる酸化銀電池
自動車キー	CR2032, CR2025	長寿命のリチウム電池
体温計	CR1220, LR41	小型で長持ちする電池
電卓	CR2016, CR2025	安定した電圧供給が必要
玩具	LR44, CR1616	一般的なアルカリ電池

長持ちするボタン電池を見極める

ボタン電池の寿命は、以下のポイントで大きく左右されます。

1. 使用環境: 高温・低温環境では電池の性能が低下するため、適切な温度範囲で使用する。

2. 電池の種類: 酸化銀電池やリチウム電池は、アルカリ電池よりも長寿命。

3. 放電特性: 放電カーブが安定している電池は、長期間使用しても性能が低下しにくい。

4. 製造メーカーの信頼性: パナソニックやソニーなど、大手メーカーの電池は品質が安定している。

適切な電池を選び、機器のパフォーマンスを最大限に引き出しましょう。

ボタン電池の使用推奨期限の理解

ボタン電池には使用推奨期限が設定されており、この期限を守ることで機器の性能を安定させ、電池の液漏れなどのリスクを防ぐことができます。

ボタン電池の選択や保管の際には、推奨期限をしっかり確認することが重要です。

使用推奨期限が切れた場合の対応

使用推奨期限が切れたボタン電池を使用すると、電圧が低下し、機器が正常に動作しない可能性があります。

また、長期間保管された電池は、内部の化学反応が進み、液漏れや発熱の原因となることもあります。

対応策として以下を実施しましょう！

1. 機器の動作確認: 使用してみて問題がある場合は、すぐに新しい電池に交換する。

2. 電圧を測定する: マルチメーターを使用して電圧を確認し、規定の値より大きく下がっている場合は交換する。

3. 液漏れのチェック: 電池の外観に白い粉や液体が付着していないか確認し、異常があれば破棄する。

4. 安全に処分する: 期限切れの電池は自治体のルールに従い適切に廃棄する。

長期間保管した電池のチェック方法

ボタン電池は長期間保管すると性能が劣化するため、使用前に以下の点を確認しましょう。

1. パッケージの確認：未開封ならば保管状態が良好な可能性が高い。

2. 電圧測定：新品のボタン電池と比較して、電圧が大きく低下していないかをチェック。

3. 外観の確認：サビ、変色、液漏れがないかを確認。

4. 保存環境：高温・多湿の環境で保管されていなかったかを考慮。

もし、これらのチェック項目のいずれかに問題がある場合は、新しい電池への交換を検討しましょう。

電池の劣化を見極めるポイント

ボタン電池の寿命が近づくと、以下の兆候が現れることがあります。

1. 電圧低下：機器の動作が不安定になる。

2. 出力不足：ボタンを押しても反応が遅くなるなどの症状が出る。

3. 液漏れ：白い粉が付着していたり、液体が漏れている場合は使用不可。

4. 本体の変形：電池が膨らんでいる場合は、内部圧力が上昇しているため危険。

これらの兆候を見つけた場合は、安全のためにすぐに交換し、古い電池は適切に処分しましょう。

ボタン電池の推奨期限を理解し、正しく保管・使用することで、安全かつ長く機器を活用できます。

ボタン電池の回収方法と注意点

ボタン電池は一般的なゴミとして処分するのではなく、適切な方法で回収・リサイクルすることが推奨されています。

特に、リチウム電池や酸化銀電池などは環境への影響が大きいため、適切な処理が必要です。

本記事では、ボタン電池のリサイクル方法や安全な廃棄方法について詳しく解説します。

電池のリサイクルについて

ボタン電池には有害な物質が含まれているため、リサイクルが推奨されています。

リサイクルを行うことで、資源の有効活用や環境汚染の防止につながります。

・資源の有効活用：ボタン電池にはリチウム、銀、亜鉛などの貴重な資源が含まれており、再利用することで資源の無駄を減らせます。

・環境汚染の防止：適切に処理しないと、土壌や水質の汚染を引き起こす可能性があります。

・安全対策：発火や爆発のリスクがあるため、適切な方法で処理することが重要です。

回収対象となるボタン電池の種類

以下の種類のボタン電池は、回収対象となることが多いです。

電池の種類	例	特徴
リチウム電池	CR2032, CR2025	長寿命で高エネルギー
酸化銀電池	SR626SW, SR920SW	腕時計などに使用
アルカリ電池	LR44, LR41	リモコンやおもちゃに使用
空気亜鉛電池	PR41, PR44	補聴器に使用される

メーカーや自治体によって回収対象の電池が異なる場合があるため、事前に確認することが大切です。

家庭での安全な電池廃棄方法

ボタン電池を安全に廃棄するためには、以下の点に注意しましょう。

1. 使用済み電池を絶縁する
・セロハンテープやビニールテープを端子部分（＋・－）に貼り、ショートを防ぐ。
・特にリチウム電池は、ショートすると発火の恐れがあるため注意。

2. 指定の回収場所に持ち込む
・家電量販店や電池販売店、自治体のリサイクルボックスに回収を依頼。
・一部のメーカーは回収プログラムを提供しているので、公式サイトをチェック。

3. 自治体のルールを確認する
・住んでいる地域のゴミ回収ルールを確認し、適切な処理方法を守る。
・一部の自治体では、燃えないゴミとして処分可能な場合もあるが、必ず事前に調査する。

適切な回収方法を守ることで、環境保護と安全対策を両立することができます。ボタン電池を正しくリサイクルし、持続可能な社会の実現に貢献しましょう。

ボタン電池の充電と充電池

ボタン電池の多くは使い捨てですが、一部には充電可能な二次電池も存在します。

充電式ボタン電池は、繰り返し使用できるため、コスト削減や環境負荷の軽減につながります。

本記事では、充電式ボタン電池の特徴や注意点について解説します。

二次電池としてのボタン電池

二次電池とは、充電して繰り返し使用できる電池のことです。

ボタン電池にも二次電池の種類があり、以下のようなものがあります。

リチウムイオンボタン電池（LIR型）
・高エネルギー密度で長寿命
・3.6Vの電圧を持ち、一部の電子機器に使用

ニッケル水素ボタン電池（NiMH型）
・電圧は1.2Vで、繰り返し充電可能
・一部の時計や電子機器に採用

ニカド電池（NiCd型）
・電圧1.2V、メモリー効果が発生しやすい
・繰り返し充電可能だが、近年はニッケル水素電池が主流

充電の際の注意点

充電式ボタン電池を使用する際には、いくつかの注意点があります。

1. 対応する充電器を使用する
・充電池ごとに適した充電器があるため、必ず対応製品を使用する。
・間違った充電器を使用すると、過充電や発熱の原因になる。

2. 過充電・過放電を避ける
・過充電は電池の寿命を縮める原因となる。
・放電しすぎると電池の性能が低下し、使用できなくなることもある。

3. 高温環境での使用を避ける
・高温下では電池の劣化が早まるため、直射日光や暖房機の近くでの使用を避ける。

ニカド電池とニッケル水素電池の特徴

充電式ボタン電池として使用されるニカド電池（NiCd）とニッケル水素電池（NiMH）の特徴を比較します。

特性	ニカド電池（NiCd）	ニッケル水素電池（NiMH）
電圧	1.2V	1.2V
容量	比較的低い	高容量
メモリー効果	あり	少ない
環境負荷	高い（有害物質含む）	低い
寿命	長め	短め

近年では、環境負荷が低く容量の大きいニッケル水素電池が主流となっています。

用途に応じて適切な電池を選び、長持ちさせるための適切な使用方法を心がけましょう。

ボタン電池の記号と品番の読み方

ボタン電池には、記号や品番が記載されており、それらを正しく読み解くことで、電池の種類や仕様を把握することができます。

ここでは、ボタン電池の記号と品番の意味について解説します。

記号からわかる電池の種類

ボタン電池の記号は、電池の化学組成や用途を示しており、主に以下のように分類されます。

記号	種類	特徴
CR	リチウム電池	3Vの電圧、長寿命、軽量
LR	アルカリ電池	1.5Vの電圧、安価で広く普及
SR	酸化銀電池	1.55Vの電圧、時計などに使用
PR	空気亜鉛電池	1.4Vの電圧、補聴器に使用
LIR	リチウムイオン電池	3.6Vの電圧、充電可能

これらの記号を理解することで、用途に応じた適切な電池を選ぶことができます。

品番に隠された情報

ボタン電池の品番には、電池の直径や厚さなどの情報が含まれています。

例えば、「CR2032」という品番を分解すると

・CR = リチウム電池
・20 = 直径 20mm
・32 = 厚さ 3.2mm

同様に、「SR626SW」の場合

・SR = 酸化銀電池
・626 = 直径 6.8mm、厚さ 2.6mm（一般に「62X」は6.8mm径を示す）
・SW = 低消費電力向け（「W」の場合は高消費電力向け）

このように、品番を理解することで、電池のサイズや特性を把握できます。

間違えやすいボタン電池の名称

ボタン電池には類似した名称のものがあり、間違えやすいものも存在します。

間違えやすい電池	正しい種類	違い
CR2025 と CR2032	CRシリーズ（リチウム）	厚さが異なる（2.5mm vs. 3.2mm）
LR44 と SR44	アルカリ vs. 酸化銀	電圧が異なる（1.5V vs. 1.55V）
SR626SW と SR621SW	酸化銀電池	直径は同じだが厚さが異なる（2.6mm vs. 2.1mm）