この記事の要点
- グリーンナイト映画のネタバレ・あらすじ
- グリーンナイト映画の原作
- グリーンナイト映画の感想
2022年11月25日、ついに日本でも公開されたグリーンナイト!
既に上映された国々では絶賛されたというし、原作本の日本でのレビューも高評価なので期待して観てきました♪

が、、その程度の情報だけで観てしまったので、ほぼ知識ないまま観たからか、つまらなかったです。滝汗
そこで、これからグリーンナイト映画を観に行く人のために、ある程度のネタバレやあらすじを知ってから行くほうが楽しめると考えたのでご紹介します!

もちろん、最初に分かってた方が良さげな内容、話の流れをお伝えしますが、最後の最後の知らない方が良いネタバレはしないでおきますね。
グリーンナイト映画のネタバレ&あらすじ
グリーンナイトのナイトは、夜のナイト(night)ではなく、騎士のナイト(Knight)です。笑
緑の騎士!
中世の騎士、アーサー王の甥サー・ガウェイン(ガウェイン卿)の物語です。
と言っても、この映画ではガウェイン卿はまだ騎士には、なれていません。
アーサー王の妹の息子ということもあり、王位継承権がある立場ですが、己を律して日夜修行に励んだり戦う騎士でなく、日々ぐうたらな生活をして過ごしています。

そのガウェインの成長の物語
とも言えるのかな?
と、思わせといて、結局は成長しきれずアーサー王の跡をついで王になったけど、やっぱり怠惰な性格はそうそう変えられないまま生涯を閉じたような描写が最後の最後で出てきます。
その辺りの詳しい描写は映画では表現していないので、「観た人それぞれの想像で楽しんでください」…という感じですね。
ちょっと哲学的な描写も多かったです。
また、夢なのか現実なのか、魔法なのか、錯覚なのか、よく分からないところも多く感じました。

途中、進撃の巨人かと思うくらいの大きさ(顔はつるっとしたきれいな顔立ち)の女性たちが現れてビックリしました。
なので、アーサー王関連の物語とか、中世の騎士の話に詳しい人でないのなら(←私)是非、前知識を入れてから映画館に行ってきてください。
あらすじその1
ざっくりとした予告編はこちら
最初は、あひるだったか鶏だったか忘れちゃったけど、家畜の鳥たちが数羽とヤギらしきものが庭にいます。

なんだか鳥のほうが強くて追いやられるヤギ。けっこう、、このシーンが長くて…。汗
こんな感じで、あるひとつの現象をじっくりじっくり、ただ映し出す。というシーンも多く感じました。
色々と深い意味が込められてるようなシーンも多いです。
そして、やっと主人公のガウェインが出てきます。(グリーンナイトが主人公じゃなかったです)
ガウェインは恋人エセルのところに居る様子が映し出されます。それから、エセルのアドバイスで教会に行くことになります。

実は、この日はクリスマス!
おじであるアーサー王が催すパーティに行かなくてはいけないので、その前に教会にいって教会のニオイを体に漂わせてから帰宅します。
大事なパーティの前に夜遊びしていたなんてお母さんに言えず、お母さんには「教会で一晩過ごした」と嘘を言います。
母親(アーサー王の妹で、魔法使い?)は、ガウェインの服から匂う教会のニオイを嗅いで、息子は教会で一晩過ごしたと信じます。

ここで、エセルが何故帰宅する前に教会に行こうと執拗に迫ったのかの理由が分かりました。
着替えて身支度を整えアーサー王の元を訪ねるガウェイン。
王の隣に来るように言われ、王の隣に座ります。
そこで「おまえの物語を聞きたい」と言われますが、怠惰な生活を送っているガウェインには何も話せるような話はありません。
王妃に「今はね」「これから作るのよ」と意味深な言い方をされます。

そこに突然、全身緑で、
緑の仮面を付けたグリーンナイトが現れます。
その場に居た円卓の騎士達は一斉に身構えますが…そもそも、王様と騎士たちのクリスマスパーティの場に簡単に入り込めるんでしょうか!?
ま、それは置いといて。
グリーンナイトの鎧とかは木の幹のようにも見えます。緑色の斧を持ち、「クリスマスの遊び事(ゲーム)をしよう」と持ちかけます。
ゲームの話は手紙に書いてあり、その手紙を王に手渡すのですが、、王が開封しようとすると王妃がたしなめ、代わりに王妃が読み上げます。
こんな感じの内容の手紙でした。
「私の首を落とした者には名誉が与えられ、この斧を持つことが出来る。その代わり、一年後のクリスマスには私の住む緑の教会を探し当て訪ねてこい。今度は私が(私の首を落とした者の)首を同じような方法で落としてやる」
と、現代に生きる私には意味不明な内容なんですが…汗

実は、この時、王妃にまるでこのグリーンナイトが乗り移ったかのような憑依(ひょうい)したかのような感じで、王妃ではなく男の声になります!
読み終わると王妃は、憑依が溶けたからかその場に倒れます。
周りの騎士達は怖がり、誰もそんな馬鹿げた申し出に立候補をしません。
でも、ゲームと思ったからか、またアーサー王に物語が聞きたいと言われ、なんの話も持っていないので物語を作るためにか、ガウェインは立候補します。
王が自分の特別な刀を抜きガウェインに貸してあげ、その刀でガウェインはグリーンナイトの首をはねます。

それで終わりかと思いきや、グリーンナイトは首が無いにもかかわらず動けるんです!そして、自分の首を拾い上げ、「一年後に会おう!」とガウェインに告げて馬に乗り、走り去りました。
その場に緑の斧が残されていてガウェインは拾い上げ、家に保管します。
この時から、ガウェインは英雄扱いされ、町ではグリーンナイトとガウェインのことが人形劇にされ上演されるほど、グリーンナイトの話題でもちきりになります。
でも、、ガウェインは怠惰な生活を止めません。
あらすじ・一年後
だらだらと過ごすうちに、あっという間に一年が経ちました。
そろそろクリスマスの季節が近づく頃、さすがのガウェインも約束の「緑の教会」に向かう決心をします。
お母さんたちが支度を手伝い、特別な魔除けの緑のベルトを作ってくれます。(このベルトを付けていると安全に過ごせる!?)
エセルはお守りに…と、鈴をくれます。

そして王と王妃に挨拶をし、
ガウェインは旅に出ます。
途中、男の子(戦場跡のゴミ拾いをして生活している?)と出会います。
ガウェインはその子に緑の教会を知らないかを尋ね、川の方だとその方角を教えてもらいます。
教えたお礼がほしいとその子にせがまれ、渋々コインを1枚放りあげます。空中でコインを受け取った少年は不満気です。
そして教えてもらった川にたどり着いたガウェイン。

馬に水を飲ませていると盗賊が現れます。
しかも、その盗賊のリーダーはさっきの男の子!
結局、手足を縛られ、馬も緑の斧も上着も盗られてしまいます。
もがいても縄は解けません。疲れ果てていたガウェインは寝てしまいます。
そして、ゆったりと時が流れたようにその辺り一帯がぐるりと映し出され、一周するとガウェインらしき「手足を縛られたままの状態のガイコツ」が映し出されます。

えっ!
主人公なのにもう死んじゃった!?
と思ってたら錯覚?夢?
これは夢!
目覚めたガウェインは、このままじゃ本当に死んでしまうと思い、またもがきます。
そして少し先に自分の刀が捨てられているのを発見し、なんとかそこまで這ってたどり着きます。
後ろ手に縛られているのでよく縄の縛り具合もよく見えないため、手も少し切ってしまいますがやっと縄を切り落とし自由の身となります。
上着も盗まれ、ほぼ下着レベル状態のガウェイン。クリスマスの頃ですから、じっとしていては寒すぎます。
そのため、とにかく歩いて先に進むことを決意するガウェイン。
進んだ先に小屋があって、声をかけても誰もいないので小屋にあったベッドで寝てしまいます。

すると翌朝、女性に
「私のベッドで寝ているのは誰?」
と起こされます。
そして、「小屋の前の泉の底に、私の頭蓋骨があるから拾ってきて」と頼まれます。
なんともシュールな話ですよね…。
ガウェインにとっては、拾ってきたらお礼は何をくれる?と女性(幽霊?)に問いかけますが、答えません。
一応、一晩ベッドを借りたということもあるし、、泉の中に入り(ダイビングプールのような深さ)頭蓋骨を見つけて泉から上がりますが、誰も居ません。
小屋の中に入ると、さっき自分が寝ていたベッドに頭部の無い白骨が横たわっています。

頭蓋骨をそのベッドの白骨に乗せてあげ、振り返るとそこには盗まれた緑の斧がテーブルに立てかけて置いてありました。
その幽霊の女性からのお礼だったのかもしれません。
その後、緑の斧を持ち緑の教会を探す旅を続けます。
すると一匹のキツネが現れてガウェインに付いてきます。最初は「あっちに行け!」と追いやるけど、「付いてきたいなら来ても良いよ」と手招きし、一緒に旅することになりました。
ところが、山道で足を踏み外し、崖を転げ落ちて気を失ってしまいます。
気がつくと、そこにキノコが生えていて、ずっと何も食べていないのでそれを食べ、キツネにも分けてあげます。
キノコを食べてすぐに吐き出すガウェイン。

毒キノコ?
どうやらそれから幻覚を観る感じで、夢の中でグリーンナイトを観たりします。
その後、巨人の女性たちと出会い、彼女たちについていくとあるお屋敷にたどり着きます。
なのでその巨人達が幻覚なのか、実在したのかも不明です。
あらすじ・グリーンナイトとの再会
お屋敷の前で疲労と空腹で倒れ込んだガウェイン。
気がつくと立派なベッドに寝かされていました。
そのお屋敷は領主のロードと妻レディ、そして目が見えない老婆の三人暮らし。老婆がロードの母親なのか、レディの母親なのかは最後まで分かりませんでした。
でも、いつも一緒の食卓に座っているので使用人では無い様子です。

タオルみたいなもので目隠しをしていることから目が見えないと思っただけで、、本当に見えない人なのかどうかは分かりません。
ここでロードが居ない間に、レディに誘惑されたりするのですが…最終的にレディから盗賊達に盗まれた緑のベルトを渡されます。

ちなみに、このロードの妻は、ガウェインの恋人エセルと同じ役者さんです。
一人二役。なので余計にガウェインは恋人を想い出して心が乱れちゃうんですね。
幽霊の女性から緑の斧。
レディから緑のベルト。

となると、、
盗賊達もこの「一連の魔法というか幻覚?」と関わっていそうですね。
レディに誘惑された後、緑のベルトを受け取りボーッとしているガウェインですが、、、ふと気がつくとベッドの横に盲目の老婆が立っています。(一度も声を発しません)
レディとのことを見られたと思い、慌てて服や斧などを持って逃げるように屋敷をあとにします。

そこに狩りから屋敷に戻る途中のロードと鉢合わせ。
そこで、「もう旅立つのなら、これをやるよ」と馬にくくりつけていた麻袋を開くと、中からここに来るまで一緒に旅していたキツネが飛び出て逃げ出します。
また、キツネと一緒に旅をするガウェイン。
ところが、緑の教会の近くまで来るとキツネが行く手をさえぎります。
そしてキツネは突然お母さんの声で「もうここで旅は終わりにするほうが良い」と訴えます。

魔法使いでもあるガウェインのお母さんが
キツネになって見守っていたのかもしれませんね。
でもガウェインは「約束だから行く!」と、キツネを追い払い1人教会に向かいます。
すると教会の前の崩れかけた門のところでグリーンナイトが立ったまま寝ているというか、冬眠していた感じで立っています。
話しかけても起きないのでそのままガウェインは寝てしまいます。
翌朝、ようやくグリーンナイトが目覚め、「約束だからゲームの続きをしよう」とガウェインを起こします。

覚悟を決めたガウェインは
緑の斧を差し出し、
自分の首をも差し出します。
が…直前になり「待ってくれ」と懇願します。
そして、気持ちを切り替えて、また首を差し出しますが、、やはり怖くなり二度目も「待ってくれ」と頼み、、、
結局、三度目に首を差し出した時にやはり怖くなって出来ない、、と逃げ出します。
すると何故か盗賊たちに盗まれた馬が、その緑の教会の近くで待っていてくれてます。
ガウェインは喜び、その馬に乗って家に逃げ帰ります。
あらすじ・国王になる
帰ると、国王は病気でベッドに寝ていました。早速、「物語を話してくれ」とガウェインにせがむ国王。
話を聞いた後、国王は無事に帰還できたことで騎士として認めます。

そして、王は自分の刀で、ガウェインの両肩をポンポンと軽く叩いてからその刀をガウェインに手渡します。
これがガウェインが騎士になった儀式だったようですね。
その後、アーサー王が亡くなり、ガウェインが国王になります。
でも、その後もなんだかな~の生活ぶりだったようです(詳しくは描かれません)。
そして、エセルとの間に子供が生まれます。
が!
生まれた直後、その子供を王家が取り上げます。
ガウェインも部屋にやってきていますが、エセルに何も言わずベッドに少しのコインを投げ入れて立ち去ります。

なんという男!
なんというか、ガウェインって…自分のことを大事に思い続け、ずっと付き合っていて、しかも自分の子供を生んでくれたエセルを簡単に捨ててしまいます。
そして、血筋の良い女性を王妃として迎え入れ、結婚してしまいます。
その後、戦争となりエセルとの間の子を戦場につれていきます。
が、戦死してしまいます。
城に帰還するガウェイン国王に民衆は果物などを投げつけます。

つまり、人徳が無いんですね。
その民衆の中には、年老いたエセルがいてジッとガウェインを見つめています。
ネタバレあらすじ
この後、敵が押し寄せてきて、王妃と王妃との間の女の子も逃げてしまいます。
そして、、、

この後のあらすじは
ネタバレすぎるので、ここまで!
最後のどんでん返しは、是非映画館で観てくださいね。
私も、ここまでの話を知ってから映画館に行っていればもう少し楽しめたかも!?

一生懸命、想い出して書いてみましたが参考になったなら嬉しいです♪
私は前知識なく、
アーサー王の関連映画らしい、
2021年にアメリカで上映され大好評だったらしい
…という情報だけで観に行き、、

それほど中世のヨーロッパの話に詳しくもなかったため、なんだかつまらなく感じてしまいました。
モッタイナイことしました~!
映画の名場面集みたいな動画を見つけました!

かなり、場面は順不同という感じでごちゃごちゃに編集されてますが、これを観てると面白そうでしょ?笑
グリーンナイトの原作
映画グリーンナイトの原作は、こちら
14世紀末にイングランドが書かれた作者不明の叙事詩で、アーサー王物語のひとつです。
出演している役者さんたちを観ていると、どこの国のお話だろう…という感じですが、イギリスのお話ですね。
現在のマンチェスター付近の英語で書かれています。
映画製作・監督
映画制作は、アメリカのA24です。
ジャンルはダークファンタジー。
監督・脚本は、デヴィッド・ローリーさん。
※デヴィッド・ローリー監督の代表作は、ロバート・レッドフォードが俳優を引退する前の最後の作品「さらば愛しきアウトロー」など。
キャスト
サー・ガウェイン(ガウェイン卿)
デヴ・パテルさん
エセル(恋人)
アリシア・ヴィキャンデルさん
母親
サリタ・チョードリーさん
アーサー王
ショーン・ハリスさん
王妃
ケイト・ディッキーさん
グリーンナイト
ラルフ・アイネソンさん
領主・ロード
ジョエル・エドガートンさん
領主の妻・レディ
アリシア・ヴィキャンデルさん(二役)
グリーンナイトの感想
このグリーンナイトの原作を読んだ人なら楽しめそうです。
ただ、私の場合、原作は読んでいなかったし、中世の騎士についても詳しくないです。
そして予告編の動画だけ観て「これは面白そう♪」と思って期待度大で観に行ったので、、

正直、途中から
なんだか意味が分からなくなりちょっと退屈気分。
どうやら周りの人達もそんな感じでした。

私の後ろに座っていた人なんて、最後のシーンが近づくにつれてイライラした感じで、すごい勢いでポップコーンを食べてる音が映画館内に響き渡っていました。汗
でも、帰宅してから原作とか調べて(遅っ!)改めて映画の内容を想い出してみたら、あ~これは内容を知っていた方が楽しめたかも…
と、後悔したところです。

この記事が参考になって、
少しでもあなたがグリーンナイトを楽しめたら嬉しいです♪